デシャンボーのスイングと筋トレ
2020年のPGAツアーの話題といえば、デシャンボーのパワーアップと飛距離です。
アメリカ出身のブライソン・デシャンボー、1993年生まれの若手に分類される選手です。
ジョーダン・スピースと同年代の選手です。
ブライソン・デシャンボーは、考えられないほどの肉体改造をしました。ハードな筋トレにより、筋肉の増強をして、パワフルなスイングに変化しました。それに比例して、飛距離アップされました。ドライビングパフォーマンスは、平均350ヤードをマークするまでとなり、今まで飛ばし屋として人気だった、ダスティン・ジョンソンなどを凌駕する飛距離を武器に、2020年 ロケットモーゲージクラシックにて、いきなり優勝しました。
デシャンボーのスイング
もともとデシャンボーのスイングは、手元を浮かせた、ワンプレーンなスイングです。それは、モー・ノーマンを彷彿させる、不思議なアドレスからのスイングですが、パワーアップした今でもスイング(打ち方)に変化はありません。ただ、筋肉増強をした分だけ、ヘッドスピードが速くなり、飛距離アップしてます。
デシャンボーの場合、ゴルフクラブを変更して飛ばせるようになったとかではありません。あくまでも肉体改造により(筋トレ)
飛距離アップしました。これから、課題となるのは、ロフト角、バックスピン量、シャフト剛性であろうと考えられます。
実際に、使用してるドライバーのロフト角は、5.5度となってるとのことで、はっきり言ってしまえば、ドラコン選手と同じセッティングの
ドライバーを使ってることとなります。正直なところロフト角は調整できるとのことで、表記としては7.5度のようです。
デシャンボーのスイング動画(YouTube)
上の動画を見てわかる通り、ヘッドスピードが速いというか、殆ど腕っぷしのパワーだけで、ぶっ叩いてるように見えます。パワーがあったほうが絶対に飛びますし、ヘッドスピードも速くなりますし、飛距離アップできます。
そして、飛距離アップできれば、第一打目(ティーショット)からボールをグリーンに近づけることができますので、かなりのアドバンテージとなりますし、スコアをまとめやすくなるどころから、優勝を引き寄せやすくなるのは事実です。
ゴルフスイングと筋トレ
ゴルフには、筋トレは不要だとか言われたりもしますが、ぶっちゃけ筋トレは必須です。筋肉が無かったら、飛ばせませんし、力強いスイングで打つことができません。デシャンボーの肉体改造(筋トレ)により、日本のゴルファーも筋トレを取り入れたり、筋トレへの概念が変わってくるだろうと思います。
ひとつ言えることは、むやみに筋トレして筋肉をつけてしまうと、動きにくくなり、スイングし難くなることがあります。また、強くて硬い筋肉をつけてしまうと、素早い動きができなくなってしまい、逆にヘッドスピードが遅くなってしまうこともありますので、注意が必要です。かならず、瞬発力を高める、スピード系のトレーニングと組み合わせてながら、筋トレすると良いです。
これから、筋トレするゴルファーが増えるはずです。間違った筋トレをしないように、パーソナルトレーナーをつけて、トレーニング方法を学びながら筋トレすると良いかと思います。
ゴルフスイングに必要な筋肉
ゴルフスイングに必要な筋肉は、ほとんど全身の筋肉です。ゴルフスイングというと、どうしても下半身の筋力が重要視されがちです。それは、それで一理ありますが、実は上半身の筋肉も相当に使いますし、上半身の筋力、腕の筋力も必要となります。
ゴルフスイングでいうところの捻転差というのは、身体を捻じって、上半身と下半身の捻転差をつくります。この捻転差をつくりには、捩じって耐えるための強い下半身(下半身の筋力)と上半身の筋力が必要となります。上半身の場合、大胸筋、背筋、腹斜筋などが必要となります。
ゴルフスイングでは、大胸筋などは必要ないと思われがちですが、実はかなり重要です。