海外と日本のゴルフスイングの違い
海外と日本ではゴルフスイングの概念が異なります。もともとゴルフというスポーツは外来であり、ゴルフスイングの書籍などは英語でしたので、それを和訳しました。和訳しましたが、訳す人がゴルフというスポーツのことに詳しくない人であったためゴルフスイングという動作を間違った言葉で表現をしてしまい、勘違いしたまま現代に至るというのが日本のゴルフスイングであります。
日本のゴルフスイングは腰を回転させる
日本のゴルフスイングと海外のゴルフスイングの大きな違いのひとつに、腰を回転させるという概念があります。海外では腰を回転させるという表現は使いませんし、腰を回転させることはできません。
日本では腰を回転、腰をまわすという言葉をつかってゴルフスイングの習得をします。ゴルフスイングという動作そのものは下半身の動きが必要となりますが腰を回転させるわけではありません。
股関節の回旋をします
日本では、股関節の回旋という概念がありませんでしたし、海外から入ってきたゴルフスイングの解説書を和訳する人が腰を回転するという表現してしまったから全てが間違ってしまったと言われてます。
実際にゴルフスイングのシークエンス(連続写真)を見ていると腰を回転しているように見えます。が、実際は腰を回転しているのではなくて股関節を回旋させています。股関節を回旋させることで、身体の体重移動を行い、スイングエネルギーをうみだしてゴルフクラブを振っています。
股関節の回旋 と 腰の回転 というのは似ているようですが全く異なる動きとなります。

上の写真のスイングは完全に腰を回転させるゴルフスイングとなります。インパクトする前には既に腰が飛球線方向を向いてしまっており、先行して腰を回転させることで上半身との捻転差を作ろうとしてます。また、右肘を曲げたまま手首のコックを保って腕を下してくるので、右肩が下がりやすくなります。この状態でインパクト直前で両腕を伸ばしてボールを打とうとしています。ほんの少しでもタイミングがズレてしまえばフェースが開いたままでインパクトしたり、閉じたままでインパクトしやすくなるのは誰が見ても分かるはずです。
そんな、ほんの少しのタイミングでフェースをスクエアに戻して、ボールを打つなんてことは難しすぎます。
ましてや、ダウンスイングの右肘を曲げて、少し右肩が下がって、腰だけ回転させているというアクロバットな姿勢をつくれること自体が別の意味でゴルフがうまいと言えます。

左が石川遼、右がタイガーウッズです。
タイガーウッズのスイングと比較すると、タイガーウッズは腰は回転してません。厳密にいえば、身体を捩じって打つわけですから、飛球線方向に向かって腰は回転しているように見えますが、これは股関節を回旋した結果となります。腰を回転したわけではありません。石川遼のスイングは既に腰が回転しており、あとから上半身がついてくる状態です。というよりも遅れてます。このままでは身体が開くか、クラブヘッドが遅れてしまってスライスが打ちやすくなるというのは誰にでもイメージつくはずです。
間違ったゴルフスイングの動きを覚えてしまうとスライスばかり打ってしまいます。正しいゴルフスイングを学びましょう。